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2021.10.01

トイレのリフォーム費用の相場は?費用を抑えるコツや注意点も解説

トイレのリフォームは、和式から洋式に作り替えるだけでなく、ウォシュレットや手すりの設置、トイレの内装などがあり、ご家庭ごとに施工内容が異なります。また、リフォーム内容によって費用が変わってくるため、予算を考えながら“どこまでリフォームするか”を決めることが大切です。

そこでこの記事では、トイレのリフォームにかかる費用を工事内容別に紹介するほか、価格を抑えるためのポイントや補助金制度、リフォームに関する注意点などを解説します。

トイレのリフォーム費用の相場

トイレのリフォームを検討している方の中には、費用相場が分からず予算を立てられずにいる人もいるのではないでしょうか?

まずはトイレのリフォーム費用の相場を知り、リフォーム内容ごとの費用相場や工事期間の目安を確認しましょう。

一般的にトイレのリフォームにかける費用はどのくらい?

トイレのリフォームにかける費用の相場は、30万円前後です。もちろん30万円以上かけるケースもありますが、トイレリフォーム全体の半数以上が30万円以内となっています。

詳しく見てみると、15万円未満が全体の約4割、30万円以内が約5割、30万円以上が全体の約1割程度となります。

工事内容や製品のグレードによっては100万円を超えるケースもありますが、最低でも10~30万円程度の予算は用意しておきたいところです。

トイレのリフォーム内容別の費用相場と工事期間

一口にトイレのリフォームといっても、トイレリフォームの規模はさまざまです。また製品の種類も豊富にあり、同じリフォーム内容でも選ぶ製品によって料金に大きな差が出ます。

以下の表を参考に、トイレのリフォーム内容別の費用相場を確認しましょう。

トイレのリフォーム内容 料金相場 工事期間
便器交換+内装工事 15〜30万円 1〜2日
便器交換(洋式から洋式) 3〜20万円 半日〜1日
便器交換(和式から洋式) 20〜50万円 2~3日
便座交換 5〜15万円 1〜2時間
温水洗浄便座の設置 5〜15万円 1〜2時間
内装のみ 3〜6万円 1〜2日
カウンターの設置 10〜20万円 1〜3日
手すりの設置 3〜20万円 1時間〜半日
トイレの移動または新設 30〜100万円前後 3〜5日

【費用別】トイレのリフォーム内容の具体例を紹介

トイレのリフォーム内容によって、費用相場は大きく異なると説明しました。先ほどは表を用いて大まかな費用相場を紹介しましたが、ここからは具体例にいくらあればどんなことができるのか、費用別にリフォーム内容をご紹介します。

あわせてリフォーム内容ごとの詳細を解説しているので、トイレのリフォームを検討中の方はぜひ目を通しておきましょう。

20万円以内でできるトイレのリフォーム

「最新のタンクレストイレに交換したい」「トイレの内装をリフォームしたい」「そろそろ温水洗浄便座に変えたい」といったトイレに関するお悩みは、すべて20万円以内で解決できます。

20万円以内でできるトイレリフォームの主な内容は、下記の通りです。

【20万円以内でできるトイレリフォーム内容】

  • タンクレストイレへの交換
  • 便器交換(洋式から洋式)
  • 温水洗浄便座の設置
  • 内装工事

20万円の予算があれば、節水・節電効果に優れたタンクレストイレへの交換が可能です。タンクレスにするとトイレのスペースが広くなり、お手入れも簡単になります。ただし、タンクレストイレは十分な水圧を要するので、マンションや戸建ての2階には設置できない場合があるので注意しましょう。

このほか、洋式から洋式への便器交換や温水洗浄便座の設置、内装工事も20万円以内でリフォーム可能です。内装に関しては、壁紙を張り替える場合は3〜5万円、床材を張り替える場合は1〜5万円と低コストでリフォームできます。

50万円以内でできるトイレのリフォーム

50万円の予算があれば、トイレ全体を丸ごとリフォームできます。また和式から洋式への便器交換や、トイレから段差をなくしてバリアフリー化することも可能です。

50万円以内でできるトイレリフォームの主な内容は、下記を参考にしてください。

【50万円以内でできるトイレリフォーム内容】

  • トイレ丸ごとリフォーム
  • 便器交換(和式から洋式)
  • バリアフリー対応トイレへのリフォーム

便器やトイレの内装を一新したいと考えている方は、50万円前後の予算があれば実現できます。また、和式から洋式への便器交換も20〜50万円あれば可能です。ただし、こうした大がかりなトイレリフォームとなると1~3日程度かかることが予想されるので、きちんとスケジュールを立てる必要があるでしょう。

さらにトイレの段差をなくしたり、手すりをつけたり、転倒防止のために床材を変えたりして、バリアフリー対応トイレにリフォームすることも可能です。家族や自身の将来を考えて、この機会にトイレのバリアフリー化を検討してみてもいいかもしれません。

100万円以内でできるトイレのリフォーム

100万円の予算があれば、グレードの高い高性能の製品を設置できます。便器や便座は次々と最新製品が登場しており、時代や人々の需要に合った機能的な製品はいっきに価格が上がります。

100万円以内でできるトイレリフォームの主な内容は、下記の通りです。

【100万円以内でできるトイレリフォーム内容】

  • 2つのトイレをリフォーム
  • トイレの間取り変更
  • 大きな収納や広いカウンターの設置
  • 高性能なタンクレストイレの設置
  • 調湿・脱臭機能のある壁材を使用

例えば、戸建ての1階と2階のトイレをリフォームしたいとなると、100万円程度の予算が必要になります。また、100万円の予算があればトイレの間取りを変更したり、大きめの収納や広いカウンターを設置したりすることも可能です。

そして、なんといっても高性能のタンクレストイレや機能性に優れた内装を施せることこそ、100万円という十分な予算を確保するメリットです。グレードの高い製品や最新の壁材・床材を希望する場合は、20~50万円の予算では難しいでしょう。

トイレのリフォーム費用を安くするコツ3つ

けっして安いとはいえないトイレのリフォーム費用、できれば安く抑えたいですよね。そこでここからは、トイレのリフォーム費用を安くするコツを3つご紹介します。

型落ち製品がないか確認する

トイレのリフォーム費用は、製品のグレードによって大きな差が出ます。製品によっては、最安値のグレードと最高値のグレードで数十万円の差が出てくるケースもあるほどです。とはいえ、せっかくリフォームするならリフォーム前よりグレードの高い製品にしたいですよね。

そこで注目したいのが「型落ち製品」です。型落ち製品とは、メーカーが新製品をリリースしたことで旧型となった在庫を指します。型落ち製品なら機能性やデザインも申し分なく、リフォーム費用を安く抑えることができます。

型落ちの製品があるかどうかを調べる際は、メーカーや施工業者に確認してみましょう。

内装のコストを抑える

次に考えたいのが内装です。トイレをリフォームするにあたって、便器や便座の交換だけでなく内装リフォームも検討している方も多いでしょう。しかし、内装にこだわるとリフォーム費用が高くなり、予算をオーバーしてしまう可能性があるので要注意です。

トイレのリフォーム費用を安くするには、床材にクッションフロアを選んだり、グレードの低い壁紙・壁材を使ったりするのがおすすめです。クッションフロアとは塩化ビニールでできたシート状の床材のことで、お手入れしやすいと女性を中心に人気を集めています。デザインも豊富なので、コストを削減するために一度検討してみてはいかがでしょうか?

相見積もりをとる

トイレのリフォーム費用はトイレのダメージや形状によって大きな幅があり、定価が存在しません。そのため業者によって料金は異なり、場合によって法外な料金を請求されることもあります。

そんなトラブルを防止し、少しでも安くリフォームをするには相見積もりをとるのがベストです。相見積もりとは複数の業者から見積もりをとり、内容や金額を比較することをいいます。できれば3社ほどの業者から見積もりをとって、希望が叶う業者を探しましょう。

ただし、金額の安さだけで業者を選んでしまうと、新たなトラブルにつながることもあるので注意が必要です。合計金額だけに着目するのではなく、工事の内容や見積もりの漏れがないかなどを確認するべきでしょう。

トイレのリフォームに使える補助金を紹介

トイレをリフォームするにあたって、申請できる補助制度は4つあります。いずれの補助制度も事前申請が必要となるため、リフォーム前に各自治体に確認してみましょう。

また、ここで紹介する補助制度以外にもトイレのリフォームに関する補助制度はいくつかあります。利用できる補助制度はお住まいのエリア(都道府県・市区町村)によって異なるので、地域の自治体に問い合わせるか、住宅リフォーム推進協議会のサイトで検索してみてください。

出典:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会 地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和3年度版)
http://www.j-reform.com/reform-support/

介護保険 住宅改修費補助制度

介護保険の住宅改修費補助制度とは、介護を目的にリフォームを行う際に受けられる補助制度です。支給限度額は20万円で、リフォームにかかった費用が20万円以内であれば 1割負担(所得によって2~3割負担)で工事できます。

具体的に対象となる工事は、下記の通りです。

  1. 手すりの取付け
  2. 段差の解消
  3. 滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更
  4. 引き戸等への扉の取替え
  5. 洋式便器等への便器の取替え
  6. その他前各号の住宅改修に付帯して必要となる住宅改修

 

出典:厚生労働省 介護保険における住宅改修
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/07.pdf

住宅特定改修特別税額控除

住宅特定改修特別税額控除とは、一定の条件を満たすリフォームを行った場合に、翌年の税金の控除が受けられる制度です。以下に住宅特定改修特別税額控除の対象となるリフォームの種類の一例を挙げています。

  • 省エネ工事
  • バリアフリー工事
  • 多世帯同居改修工事
  • 耐久性向上改修工事

なお、この控除には「住宅特定改修特別税額控除の適用を受ける年分の合計所得金額が3,000万円以下であること」「リフォーム費用が50万円を超えていること」をはじめとする複数の条件があります。詳細は国税庁のホームページで確認してください。

出典:国税庁 No.1220 バリアフリー改修工事をした場合(住宅特定改修特別税額控除)
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1220.htm

グリーン住宅ポイント制度

グリーン住宅ポイントとは、一定の性能を有する住宅を購入したり、リフォームを行ったりすることで商品や追加工事と交換できるポイントが発行される制度です。

グリーン住宅ポイントは新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るために設けられた制度で、リフォームに関しては令和3年7月末時点で累計26,167 戸が申請しています。

出典:国土交通省 グリーン住宅ポイント事務局ホームページ
https://greenpt.mlit.go.jp/

トイレのリフォームに関する注意点

ここまでトイレのリフォーム費用の相場や、費用を安く抑えるコツなどを解説してきました。それでは最後に、トイレのリフォームに関する注意点を4つご紹介します。リフォーム前に確認して、希望通りのトイレリフォームを実現しましょう。

実績のあるリフォーム業者を選ぶ

トイレのリフォームを行う際、とくに気を付けたいのが業者選びです。リフォーム業者の中には法外な料金を請求したり、ずさんな手抜き工事を行ったりする悪徳業者もいます。そのため口コミやホームページの情報をもとに、実績豊富なリフォーム業者を選ぶことが重要です。

また、下請けではなく直請けである業者や、地域に根差した業者であることも信頼性が高いと判断できるポイントです。中には大手=安心と思い込んでいる方もいるかもしれませんが、大手のリフォーム会社は大きな案件に人員を割くので、住宅のトイレリフォームには知識の乏しい社員が来る可能性もあります。

リフォーム中に使えるトイレを用意する

トイレのリフォームを行っている間は、当然ながらトイレは使用できません。数時間なら耐えることもできますが、工事に数日かかる場合は代わりのトイレを用意する必要があります。

対応は家庭によって異なりますが、公衆トイレやスーパー、コンビニ、商業施設などを利用することがほとんどです。中には災害用の簡易トイレを使う方もいるほか、リフォーム業者によっては仮設トイレを設置してくれることもあります。ただし、仮設トイレは別途レンタル費用が必要になることもあるので、予算に応じて考えましょう。

和式から洋式への変更は費用や工事日数がかかる

和式から洋式への便器交換は、20〜50万円の費用がかかります。洋式から洋式への便器交換は3〜20万円が相場なので、和式から洋式のリフォームを検討している方は十分な予算を確保しておく必要があります。

また、半日〜1日で終わる洋式から洋式のリフォームに比べて、和式から洋式のリフォームは2~3日の工事期間を要します。費用や工事日数は段差の有無やトイレのスペースによっても異なるので、まずはリフォーム業者に問い合わせてみましょう。

費用面と機能面どちらを重視するか考えておく

トイレをリフォームするにあたって、費用の安さを重視するのか、それともトイレの機能性を重視するのかを決めておきましょう。もちろんリフォーム業者は機能的かつ費用の安いトイレリフォームを提案しますが、譲れないポイントを明確にしておかないことには希望通りのトイレリフォームを実現できません。

トイレは毎日使うものなので、十分に検討した上で納得のいくトイレを作りましょう。

トイレのリフォームは実績豊富な大帝リビングにお任せ!

トイレのリフォーム費用の相場は30万円前後ですが、リフォームの規模によっては100万円を超えることもあります。予算によってできることが異なるので、トイレのお悩みと予算を照らし合わせてリフォーム内容を考えましょう。

最後になりましたが、トイレのリフォームで重要なのは業者選びです。費用やリフォーム内容について相談できる信頼性のあるリフォーム業者を探している方は、ぜひ大帝リビングにお任せください。

大帝リビングは数々の受賞歴がある大阪市中央区のリフォーム会社です。トイレのリフォームに関するご相談は、公式ホームページのお問い合わせフォームからどうぞ。