2022.02.10
ハクビシンの天敵は何?弱点を知り駆除に役立てよう!
住宅やその周辺でハクビシンを見かけた、もう既に被害に遭っているという場合は、ハクビシンの天敵を利用した対策が有効です。天敵がわかればハクビシンの弱点が見えてくるので、追い出すときに役立てられます。
この記事では、ハクビシンの天敵や弱点について解説します。ハクビシンを放っておくと住宅被害や健康被害が拡大しやすいため、今日からできることを実践して早めに対策しましょう。
ハクビシンの天敵
害獣被害の例がとても多く、悩んでいる方もたくさんいらっしゃるハクビシンですが、実はさまざまな天敵がいます。まずは、自然界に生息するハクビシンの天敵の種類や特徴について見ていきましょう。
猛禽類
ハクビシンは、フクロウやタカ、ワシ、ハヤブサなどの猛禽類を天敵としています。鋭いツメやクチバシを持つ猛禽類は、肉食の鳥類でハクビシンを襲うことがあります。1mを超える成獣を捕食することはありませんが、生後半年くらいまでの子どもは襲われやすいため、子育て中のハクビシンにとっては天敵だと言えるでしょう。
ペットとしてフクロウやタカを飼っていればハクビシン対策に活用できますが、対策としては現実的ではありません。
アライグマ
アライグマも、ハクビシンの天敵です。アライグマとハクビシンは屋根裏や人の出入りが少ない廃屋に住み着き、果実や野菜、小動物を食べるため、すみかや餌場が同じという共通点を持っています。そのため普段行動するなかで遭遇することが多く、巣やエサの奪い合いになりやすいのです。
ハクビシンよりもアライグマの方が気性は荒いため、大抵の場合はハクビシンが負けてしまいます。負けたハクビシンは新しい住処を求めてほかの住宅に侵入してしまいます。
アライグマもハクビシンと同じく害獣として住宅や健康に被害を及ぼしますし、ハクビシン対策として飼うことは現実的ではありません。
猫や犬
ニオイに敏感なハクビシンは、猫や犬の尿のニオイが苦手です。そのため、猫や犬をペットとして飼っている場合は、ハクビシンを追い返してくれる可能性があります。ただし、体が小さい子猫や犬は襲われる可能性があるため、外での飼育やハクビシン対策を行う際は注意が必要です。
侵入経路になりやすい場所に猫や犬用のトイレを設置するだけでも、ハクビシン避けになります。猫や犬を飼っている方はすぐにできますので、対策法としては非常におすすめです。
オオカミ
ハクビシンは、オオカミの尿のニオイも嫌います。ホームセンターやAmazonや楽天などのサイトにはオオカミの尿を使って製造した忌避剤が販売されていることがあるため、そういったアイテムを活用してハクビシン対策をしてもいいでしょう。
ちなみに、オオカミの尿は猿や鹿、熊やイノシシ、野犬などといった多くの哺乳類に効果的なので、「害獣がいる気がするけど、正体がわからない」というときにも活用できます。
ハクビシンを追い出すには嫌いなものを活用しよう
安全かつ手っ取り早くハクビシン対策をしたいのであれば、駆除をするのではなくハクビシンの天敵のニオイを使ったり、嫌いな音などを活用して「住宅から追い出す」ことが大切です。そして、再度侵入されないように壁や床の隙間を埋めたり、修繕したりすることをおすすめします。
ハクビシンにとって、「ここは安全な場所ではない」「住心地の悪い場所だ」と思わせる対策をすることでハクビシンを追い出すことが可能です。
自分で駆除するのは大変
ハクビシンの被害に悩んでいる方のなかには、「捕獲して確実に駆除したい」と考えている方もいるでしょう。しかし、ハクビシンの駆除は非常に手間がかかり危険なため、一般人が行うことは推奨できません。
そもそも、ハクビシンは「鳥獣保護法」で保護されている動物なので、駆除の際は市役所や保健所の許可が必要です。また、多くの病原体を持つハクビシンに接触することで、健康被害が生じてしまう可能性もあります。したがって、「駆除」ではなく「追い出す」ことが重要なのです。
※駆除はハクビシンを殺処分することを前提とした対策のことを指しています。
ハクビシンの駆除方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせてチェックしておきましょう。
ハクビシンが嫌うニオイで追い出す
一般の方がハクビシンを追い出すのであれば、ニオイを利用した対策法が安全でおすすめです。ここでは、ハクビシンが嫌うニオイについて具体的に説明します。
天敵のニオイ
天敵である猫や犬、オオカミの尿のニオイは、ハクビシン対策に有効です。自宅で飼育しているペットの猫砂やペットシートなどを侵入経路に設置するほか、尿のニオイや成分を利用した忌避剤の使用も手軽で実施しやすいでしょう。
ただし、尿や忌避剤のニオイは段々と消えていってしまうため、どうしても効果の持続期間は短くなってしまいます。どちらの方法にせよ効果は一時的なものであるため、ニオイが消える前に交換する手間がかかることを押さえておきましょう。
ニンニクや唐辛子などの刺激臭
嗅覚が発達しているハクビシンは、ニンニクや唐辛子といった強いニオイを発するものを嫌います。
すりおろしたニンニクや唐辛子をペットボトルなどに入れて穴を空けたものを侵入経路に置いておくと、ハクビシンの侵入を防止したり住み着いている個体を追い出したりする効果が得られます。ほかにも、ハクビシンはハッカ油や木酢液も嫌うので、手に入れやすいものを活用するといいでしょう。
ただし、この対策法も天敵のニオイ同様、時間とともに効果が薄れてしまいます。一時的な対策しかできないため、定期的に新しいものと取り替えてください。
市販の忌避剤など
自分で天敵の尿や刺激臭が発生するペットボトルなどを用意するのが面倒な場合は、市販の忌避剤を利用しても問題ありません。忌避剤とは、ハクビシンが嫌うニオイを発生させる害獣対策グッズです。
忌避剤には、以下の3つの種類があります。
・吹きかけるだけの「スプレータイプ」
・置くだけの「設置タイプ」
・水や薬剤を混ぜて煙とニオイを発生させる「くん煙剤タイプ」
どれもホームセンターや通販サイトで1,000~1,500円程度で購入できるので、活用してみるといいでしょう。ただし忌避剤にも使用期限があるので、指定された期間使用したあとは新しいものと取り替えないと効果が薄れてしまいます。
ハクビシンが嫌う音
ハクビシンを追い出すためには苦手とするニオイを活用する方法が有効だと説明しましたが、実は音もハクビシン対策に活用できます。最後に、ハクビシンが嫌う音について2つ紹介します。
超音波
超音波とは、周波数が高くて人間には聞き取れない音のことです。ハクビシンを含む動物は聴覚が発達しているため、人間には聞こえない超音波も敏感に感じ取り不快感を抱いて逃げていきます。超音波を発生させる装置を自宅に設置することで、安全にハクビシン対策ができるのです。
超音波器は、1,000円~と手頃な値段で手に入り、簡単に設置できる点がメリットです。しかし、ハクビシンが音に慣れてしまうと効果がなくなってしまうので、長期的な対策には向きません。
ブザー音など
害獣退治用のブザーを利用すると、ハクビシンをびっくりさせて追い出すことができます。ブザーにはセンサーがついていて、害獣の侵入を感知すると音や光を発生させて害獣を退治してくれます。
ブザーには、ハクビシンを警戒させて近寄らせない効果はありますが、眩しい光や大きな音が近隣に住宅がある場合には迷惑となる可能性がある点に注意しましょう。すぐそばに隣家が立っている住宅では、なかなか使用しにくいかもしれません。
まとめ
ハクビシンの退治には、天敵のニオイやハクビシンが嫌う音などを活用した対策法が効果的です。しかし、どの対策法も一時的な効果しかなく、完全にハクビシンを追い出したり寄せ付けなくしたりすることは難しいので注意が必要です。
安全かつ確実にハクビシンを追い出したいなら、専門業者に依頼して徹底的に対処してもらう必要があります。業者であれば、駆除に必要な許可取得から捕獲したハクビシンの処分まですべて任せられますし、再発を防ぐ対策も行えるため安心です。
住宅のリフォームなどを承っている大帝リビングでは、ハクビシンに関する悩みも受け付けています。現在お住まいの家でハクビシンの被害に遭われている方は、ぜひ当社まで気軽にご相談ください。
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