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2021.12.21

コウモリ駆除は市役所でやってくれる?気になる行政の対応とは

自宅に住み着いたコウモリの駆除を市役所に依頼しようと考えている方もいるでしょう。しかし、市役所が私有地のコウモリ駆除をしてくれることはほとんどありません。では、市役所はコウモリ駆除に関して何をしてくれるのでしょうか?

本記事では、コウモリ駆除に対して市役所がしてくれることや、市役所に相談する際の注意点を解説します。

市役所などの行政はコウモリ駆除をしてくれる?

結論からいうと、市役所が私有地に住み着いたコウモリの駆除を行うことは基本的にはありません。なぜなら市役所のような行政機関は、害獣の捕獲や駆除の許可申請を受け付ける機関であり、駆除作業を行う機関ではないからです。

コウモリの駆除に関して、市役所はどのような対応をしてくれるのでしょうか?

1. 業者を紹介してくれるパターン

市役所のような行政はコウモリの駆除作業こそ行いませんが、市役所によっては害獣駆除の専門業者を紹介してくれることがあります。害獣駆除業者の数はかなり多く、自分で探すとなると非常に大変な作業になります。どの業者に依頼すべきか悩んでいる方は、市役所に相談してみる価値はあるでしょう。

しかし、コウモリの駆除にかかる費用は自己負担になります。市役所が費用を負担してくれることはないので、その点には注意が必要です。

2. 駆除方法・予防法を教えてくれるパターン

市役所に相談すると、コウモリの駆除方法や被害の予防法を教えてくれることがあります。そのため自分でコウモリを駆除しようと思っている方や、コウモリ駆除の経験者に相談したいと考えている方は、一度市役所に相談してみるといいでしょう。

また、市役所によっては捕獲器や防護服の貸し出しを行っている場合もあります。捕獲器や防護服のレンタルを希望する方は、市役所に問い合わせてみましょう。

3. 「自己対応でお願いします」と何もしてくれないパターン

コウモリ駆除に関する対応は市役所によって異なるので、地域によっては何もしてくれないケースもあります。公益社団法人への相談を促される場合もありますが、害獣駆除に関する部署が設置されていない場合は相談にさえ乗ってもらえないこともあります。

市役所などの行政からコウモリ駆除業者を紹介されても安心しないで!

市役所に紹介されたからといって、何も調べずにその業者にコウモリ駆除を依頼するのはおすすめできません。なぜなら、その業者が必ずしも優良業者であるとは限らないからです。

数ある害獣駆除業者の中には、ずさんな作業を行ったり、不当な料金を請求したりする悪徳業者が存在します。そのため市役所が紹介してくれたからと安心せず、必ず自身で口コミや作業内容を調べてから依頼する業者を決めましょう。

ここではコウモリ駆除業者を探している方に向けて、優良業者を見分ける方法を3つご紹介します。

料金が明確か

市役所から紹介されたコウモリ駆除業者が優良業者か判断するために、料金が明確に提示されているかどうかを確認しましょう。その際は害獣駆除業者のホームページに記載されている料金をチェックするだけでなく、見積りを依頼することが重要です。

一口にコウモリの駆除費用といっても、コウモリの数や作業範囲によって大きな差があります。また仕掛ける罠の種類や数、侵入経路の封鎖方法、駆除後の清掃や消毒など、別途費用がかかる場合も珍しくありません。作業後に不当な料金を請求されることのないように、事前にきちんと料金を把握しておきましょう。

保証はあるか

害獣駆除業者の中には、同じ箇所からの再発に対応する保証期間を設けている業者もあります。保証期間は業者によって1~5年程度とさまざまですが、その期間内であれば基本的に無償で害獣駆除を行ってくれます。

コウモリ駆除を業者に依頼する場合は、事前に以下の項目を確認しておきましょう。

【コウモリ駆除業者への確認事項】
・保証期間の有無
・保証期間の長さ
・保証期間内に再発した場合にかかる費用
・再発した場合はどのような対応をしてもらえるか
・保証を証明する書類を用意してもらえるか

どんな作業内容か

コウモリ駆除の流れを簡単に説明すると、コウモリが住み着いている場所からすべてのコウモリを追い出し、糞を掃除・消毒した後に侵入経路をふさいで再発を防止します。

しかし、これはあくまでも一例です。業者によっては追い出しのみ行い、その他の作業はすべてオプションとして別途費用を請求してくる場合もあります。

市役所が紹介してくれたコウモリ駆除業者だからといって、掃除・消毒や再発防止まで一通りやってくれるだろうと決めつけてはいけません。見積りをとる際に作業内容まできちんと確認しておくことで、トラブルなくコウモリを駆除できるでしょう。

コウモリを自分で駆除するにはどうしたらいい?

コウモリの駆除は害獣駆除業者に依頼するのがベストですが、自分でできないわけではありません。しかしコウモリ駆除は難しく、手間がかかる上に怪我や感染症といった危険が伴う作業となります。

そこでここからは、自分でコウモリを駆除する際の注意点をご紹介します。あわせておおよその費用もまとめているので、ぜひ参考にしてください。

自分でコウモリの駆除をする際の注意点

コウモリが自宅に住み着いていることに気づいたら、すぐに駆除したいところです。しかし、コウモリは「鳥獣保護管理法」で保護されているので、許可のない駆除・退治は禁止されています。そのため、まずは自治体で害獣駆除の申請をして許可をとる必要があります。

鳥獣保護法の詳しい解説についてはこちらでしています。合わせてチェックしてください。

許可がとれたら、さっそく駆除作業に取り掛かります。ただし、コウモリの糞には病原菌や寄生虫が潜んでいることもあり、これを吸い込んでしまうと喘息やアレルギーを発症するケースがあるので注意が必要です。もちろんコウモリそのものにも病原菌が付着しているので、死骸を触るのは非常に危険です。

このようにコウモリの駆除を自分で行うには、まず自治体の許可をとり、感染症を防止するためのマスクや防護服を用意したり、死骸の処理方法を考えたりする必要があります。また、糞の掃除・消毒まで済ませなければいけないので、コウモリ駆除を自分でやるのは簡単なことではありません。

自分で駆除する際に必要なアイテムとその費用

自分でコウモリを駆除するなら、燻煙剤や忌避剤の他にマスクやゴーグル、殺菌スプレーなども用意しなければいけません。以下にコウモリ駆除に必要なアイテムを一通りまとめたので、確認してみましょう。

名称

費用

特徴

マスク

1,500~3000円

病原菌から身を守る

ゴーグル

500~1,000円

病原菌から身を守る

手袋

2,000~3,500円

病原菌が手に付着するのを防ぐ

防護服

2,000~数十万円

病原菌から身を守る

帽子

1,000~2,000円

狭い場所で作業を行う場合に頭を守る

殺菌スプレー

1,000~1,500円

次亜塩素酸ナトリウム系の殺菌力の高いスプレー(糞の掃除・消毒に使用する)

燻煙剤

1,000~1,500円

煙をコウモリの巣に充満させて追い出す

忌避剤

1,000~5,000円

コウモリが嫌うニオイを発生させて寄せつけない

金網(パンチングメタル)

1,000~2,000円

換気口や戸袋などの空気を通したい場所に使用する

シーリング材

500~1,000円

隙間を埋めるペースト状の材料

パテ

700~2,000円

隙間をきっちりふさぐ

これらを一通り揃えると、少なくとも1万2,000円以上は必要になるでしょう。これで完全にコウモリを駆除できればいいですが、もしきちんと駆除できなかったとなると二度手間になり、時間やお金といったコストがかかってしまいます。

確実かつ安全にコウモリ駆除をしたい方は、専門業者に依頼するのがベストでしょう。

【届出・資格不要!】自分でできるコウモリ退治・予防法を紹介

確実性や安全性から言えば、自分でコウモリを駆除するより業者に依頼するのがおすすめです。しかし、コウモリの被害に悩まされている方の中には「業者を探している間にできることをしたい」「コウモリによる被害を予防したい」という人もいるでしょう。

そこでここからは、届け出や資格の一切いらないコウモリ退治・予防法をご紹介します。

1. 市販のコウモリ退治アイテムを使う

コウモリを自宅から退治させるには、煙を発生させる「燻煙剤」やコウモリが嫌うニオイを発生させる「忌避剤」が有効です。また、コウモリが苦手なハッカ油を撒いたり、カプサイシン入りの獣よけ線香を焚いたりするのもおすすめです。

なお、コウモリ退治には磁石が効果的だと言われていますが、この噂は信ぴょう性に欠けるため、効き目のある手段をとりましょう。

2. 家の周りを掃除する

家の周りをこまめに掃除して、コウモリのエサとなる小さな昆虫類を寄せつけないことが大切です。とくに屋外にゴミ箱を置いている方や、家庭菜園を楽しんでいる方は要注意。掃除や片付けはもちろんのこと、蚊取り線香や虫よけグッズを活用して蚊やユスリカを寄せつけないようにしましょう。

3. コウモリの侵入経路をふさぐ

日本に最も多く生息しているアブラコウモリは、体長4~6cmという非常に小さな害獣です。そのため1~2cmのわずかな隙間やひび割れがあれば、簡単に家の中に侵入してきます。気になる隙間やひび割れがあれば、後回しにせず早めに補修してください。

通風口や換気口など空気を通したい場所には金網を使用して、隙間をきっちり埋めたい場所にはシーリング材やパテを活用しましょう。

4. コウモリの糞を掃除して消毒する

粉末となって空気中に漂うコウモリの糞を吸い込むと、喘息やアレルギーを発症することがあります。また、海外ではヒストプラズマ症・狂犬病・アルボウイルス感染症などの重篤な感染症にかかった人も確認されているので、コウモリの糞を放置しておくのは危険です。

コウモリを退治した後はマスク・ゴーグル・帽子・使い捨て手袋などを着用した上で、次亜塩素酸ナトリウム系の殺菌力の高い薬剤で糞を掃除し、消毒しましょう。

まとめ

基本的に市役所がコウモリの駆除作業をしてくれることはありませんが、害獣駆除業者を紹介してくれるケースはあります。しかし、たとえ市役所に紹介された害獣駆除業者であっても費用面や作業面に不安があることから、自身で口コミや実績を調べてから依頼するべきでしょう。またコウモリの駆除は自分でできないことはありませんが、確実性や安全性から言えば専門業者に頼むのがベストです。

害獣駆除を承る大帝リビングでは、業界最安価格でコウモリの駆除を行います。また再発による半年間の無料保証を設けており、保証は5~10年まで延長可能です。コウモリによる被害にお悩みの方は、お気軽に大帝リビングまでお問い合わせください。