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2022.01.06

コウモリのフンは危険?安全な処理方法と予防策を詳しく紹介

コウモリのフンは、病原菌や害虫の繁殖、住宅を傷める原因となります。もしも自宅でコウモリのフンを見かけたときは、被害が拡大する前の早めの対策が重要です。

この記事では、コウモリのフンの見分け方や被害、処理方法や予防法を解説します。知識がないままコウモリのフンを処理することは非常に危険なので、正しい対処法を身につけておきましょう。

コウモリのフンの特徴

住宅の周辺に害獣のフンがあっても、それがコウモリのものなのか、ほかの生き物のものなのかを見分けることは難しいです。とくにコウモリのフンはネズミのフンと区別しにくいため、どちらの対策をすればいいのか迷ってしまう方も多いかもしれません。

コウモリのフンの特徴とネズミのフンとの違いは、以下のとおりです。フンには病原菌が付着している可能性もあるため、確認する際は手袋やマスクを着けるなど十分に注意してください。

コウモリのフン

ネズミのフン

大きさ

5~10mmと小さめ

5~20mmと大きさまさまざま

見た目

黒っぽい色

焦げ茶、灰色

特徴

・パサパサとして崩れやすい
・細長くよじれている
・外壁にくっついている

・湿っていてベタつく
・密度が高くて硬い
・さまざまな場所に落ちている

それぞれでは大きさや色、フンの質感などが異なっているため、しっかりと観察すれば見分けられるでしょう。

なお、住宅に住みつくのはアブラコウモリという種類のみです。体重10gほどと軽いコウモリですが、1日に何回ものフンをします。また、アブラコウモリは集団で生活するため、同じ場所に大量のフンをされやすいという注意点があります。

コウモリがフンをする場所

コウモリがフンをする場所は、主に屋外となります。軒先や屋根の下、ベランダなどにフンが落ちていて壁にも付着しているという場合は、コウモリのフンである可能性が高いでしょう。

対してネズミのフンは屋根裏や床下、玄関や外壁と断熱材の間など、室内のさまざまな場所に落ちているケースが多いです。屋根裏などに侵入できる隙間があればコウモリも室内にフンをすることがありますが、屋外にもフンをされている場合はコウモリを疑いましょう。

コウモリのフンによる被害

コウモリのフンが自宅に落ちていると見た目が不快ですが、それ以上に健康や住宅に及ぼす被害には気をつけなくてはいけません。コウモリのフンを放っておくと、感染症や住宅の劣化被害を引き起こすおそれがあります。

ここでは、コウモリのフンがもたらす被害を見ていきましょう。

健康被害

コウモリのフンには病原菌や寄生虫が含まれており、それらはフンから空気中に漂います。この現象を「エアロゾル」といいます。エアロゾル化した病原菌が体に入ると、重篤な病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。

リスクが高いのは喘息やアレルギーですが、狂犬病やヒストプラズマ症、アルボウイルス感染症といった病気を発症した例もあるため注意が必要です。

またコウモリのフンを放っておくと、ゴキブリやハエ、ダニやノミを呼び寄せてしまうため、害虫の発生にも気をつける必要があります。

コウモリが住みついていると、健康面への被害だけではなく騒音や悪臭による精神的負担も増えます。不眠や集中力の低下など、ストレスの原因となってさまざまな疾患を引き起こすリスクも高まるでしょう。

住宅被害

コウモリのフンは強烈なニオイを発するだけではなく、住宅を腐敗させてしまうこともあります。最悪の場合、腐った天井が抜け落ちてしまうケースも珍しくはありません。こうなってしまうと、清掃費用だけではなくリフォームや修繕にかかる費用も必要になります。

大きな被害が出る前に、少しでも心当たりがある場合は、すぐにでも住宅を点検してもらうことをおすすめします。

コウモリのフンを処理する方法

コウモリのフンはさまざまな被害をもたらすため、見つけたらただちに処理しなくてはいけません。とはいえ、コウモリのフンには大量の病原菌が含まれているため、むやみに触れることは避けるようにしましょう。

この章では、コウモリのフンを安全に処理する方法を説明します。ただし、知識のない人が自己判断で対処することには危険が伴います。少しでも不安がある場合は、専門業者へ相談してください。

1.必要なアイテムを用意する

コウモリのフンを処理するときは、感染症対策をするためにいくつかのアイテムを揃えておかなければいけません。以下に最低限必要なアイテムをまとめたので、コウモリのフンを処分する際の参考にしてください。

名称

費用

特徴

マスク

1,500~3000円

病原菌を吸い込むのを防ぐ

ゴーグル

500~1,000円

病原菌から目を守る

ゴム手袋

2,000~3,500円

病原菌が手に付着するのを防ぐ

使い捨ての服

数千円

掃除中に病原菌が服に付着する可能性があるから

髪ゴム

※髪の長い方

数百円

髪をまとめることで病原菌が髪に付着するのを防ぐ

帽子

1,000~2,000円

・病原菌が髪に付着するのを防ぐ
・狭い場所で作業する際に頭を守る

殺菌スプレー

1,000~1,500円

次亜塩素酸ナトリウム系の殺菌力の高いスプレー

ほうき

数百円~2,000円

フンを1ヶ所に集める

ちりとり

数百円~2,000円

集めたフンをゴミ袋に入れる

ゴミ袋

数百円

集めたフンを入れる

雑巾

数百円

フンがあった場所を拭く

病原菌がついてしまったアイテムはすぐに処分したいので、ホウキやちりとり、雑巾などは100円ショップのもので構いません。病原菌を体内に入れることを防ぐためにも、ゴム手袋やマスクなどは必ず用意しておきましょう。

2.フンを集めて処分する

必要なアイテムを用意できたら、フンを集めて処分します。乾いていると舞うので、軽く消毒液などを吹きかけてから掃除するとより安全でしょう。

ホウキとちりとりでフンを集め、二重にした袋で密封して可燃ごみで処分します。この際、フンが触れたアイテムもすべて捨ててください。

なお、掃除機を使うと掃除機の中に病原菌が溜まってしまうので、絶対に使用してはいけません。掃除機を使ってしまったら、掃除機が汚染されるのはもちろんのこと、掃除機が空気を排出する際に病原体も排出されるので要注意です。

3.消毒して侵入経路をふさぐ

最後に消毒を行い、コウモリの侵入経路をふさぎます。雑巾で軽く拭き掃除をしてから、フンがあった場所と空間に消毒スプレーをたっぷり吹きかけてください。ニオイやダニが気になる場合は、最後に消臭スプレーやダニ駆除剤をかけておいてもいいでしょう。

掃除が終わったら、体や洋服をしっかりと洗い流します。できれば、掃除の際に使用した服は処分しておくと安心です。

仕上げに、コウモリの侵入経路となりそうな隙間をふさいでおきます。コウモリは隙間が1.5cmもあれば通り抜けられるので、金網やシーリング材、パテなどでふさいで徹底的に侵入を防ぎましょう。

コウモリのフンを予防する方法

コウモリのフンは、十分に気をつけながら作業すれば自分で処理することも可能です。しかし、どれほど気をつけていても病気のリスクをゼロにすることはできないので、そもそもフンをさせないことが肝心となります。

そこでここでは、コウモリのフンを予防する方法を紹介します。

忌避剤を使う

忌避剤とは、コウモリが嫌うニオイを発して追い出したり寄せ付けなくしたりするアイテムです。忌避剤はホームセンターやネット通販で簡単に購入でき、1,000~3,000円ほどで手に入ります。

屋根裏にコウモリが住みついている場合は、薬剤や水を混ぜて煙とニオイを発生させるくん煙剤タイプの忌避剤がおすすめです。軒下やシャッターなどの屋外に住みついている場合は、スプレータイプが適しています。

しっかりと効果を得るためには、被害が気になる場所にあわせて忌避剤を使い分けましょう。

侵入口をふさいで住宅に入れない

コウモリが一度住みついてしまうと、簡単に追い出すことはできません。そういった状況に陥る前に、住宅に侵入させない対策をすることが重要です。

コウモリの侵入経路となるのは、通気口や換気口、室外機の配管の隙間、屋根と壁の隙間などです。1.5cm程度の小さな隙間でも侵入されてしまうので、金網やシーリング材、防鳥ネットなどでしっかりとふさいでおきましょう。

住宅の周辺をこまめにメンテナンスする

コウモリが住みにくい環境を作っておくことも、フン対策には有効です。コウモリは、暗くて人の気配が少ない場所を好みます。反対に、明るくて人の気配が多い住宅には寄り付きません。

雨戸やシャッターの開け締め、家の周りの掃除などを頻繁に行うことで、コウモリが休めない環境を作ってフンや住みつきを予防できます。

コウモリのフンの調査・駆除・消毒なら業者に頼ろう

コウモリのフンには多くの病原菌が潜んでおり、作業には病気のリスクが伴います。たとえフンを正しく処理できたとしても、一度住みついてしまったコウモリを完全に追い出すことは難しいでしょう。そのため、コウモリのフンの掃除や消毒、対策を行いたい場合は、専門知識を持った業者への依頼がおすすめです。

業者へ依頼すれば、2~6万円の費用でフンの処理から被害の再発防止対策まで行ってくれます。大量にフンをするコウモリの被害を防ぐには、スピードが第一です。素早く安全に、そして確実にコウモリ対策をしたいのであれば、ぜひ専門業者へご相談ください。

コウモリを自分で駆除する際のポイントと注意点

最後に、コウモリを自分で駆除する際のポイントと注意点を紹介します。

コウモリは許可なく駆除できない

コウモリは「鳥獣保護管理法」で保護されている生き物なので、勝手に駆除・退治することは法律違反にあたります。駆除したい場合は、市役所で「鳥獣の捕獲等許可申請書」を提出して許可をもらわなくてはいけません。

詳しく知りたい方は鳥獣保護法について詳しく記述した専用の記事がありますので、そちらでご確認ください。
鳥獣保護法とは?害獣駆除との関係性や対象の鳥獣を解説

勝手に駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられる可能性があります。自分で許可を取る時間がないという場合は、手続きから駆除まで代行してくれる業者へ相談してみてください。

詳しいコウモリの駆除方法は、以下の記事で紹介しています。あわせてチェックしておきましょう。
コウモリを駆除する方法とは?退治に適した時期やグッズも紹介

コウモリ対策は春と秋に行うことがコツ

夏と冬はコウモリ駆除に適さないため、対策は春と秋に行うようにしましょう。

夏はコウモリの出産時期で、子どものコウモリは屋根裏などから自力で出られません。この季節に親コウモリを駆除して入り口をふさぐと、子どものコウモリが餓死して腐敗してしまいます。また、子どもを連れたコウモリは追い出しにくいため、この時期に駆除することは難しいのです。

また、冬はコウモリが冬眠するため、駆除を行っても追い出すことはできません。どうしても冬のうちにコウモリを駆除したい場合は、専門業者に依頼しましょう。

まとめ

コウモリのフンは多くの病原菌を含んでいて害虫を呼び寄せてしまうため、むやみに触ると感染症などを発症するリスクが高まります。だからといって、放っておくと健康被害や住宅被害が広がってしまうため、発見したときはただちに処理することをおすすめします。

自分で対処することも不可能ではありませんが、不衛生なフンを処理することやコウモリを駆除する作業は非常に危険です。安全に対処して確実に駆除したいのであれば、専門業者に相談することをおすすめします。

住宅のリフォームを行う大帝リビングでは、コウモリのフン対策や駆除の依頼も承っています。コウモリのフンによって傷んだ天井の補修も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。