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2021.12.09

屋根裏にイタチがいるときはどう駆除したらいい?追い出す方法と予防法

屋根裏にイタチが住み着くと、分泌液や糞尿による悪臭に悩まされることになります。また家屋が傷む被害や、アレルギーや感染症といった健康被害が生じる可能性もあるので、早急に対処する必要があります。

そこで本記事では、屋根裏に住み着いたイタチの駆除方法や退治法、イタチを寄せ付けない予防法をご紹介します。

屋根裏に住み着くイタチってどんな生き物?

イタチはペットとして人気があるフェレットに似た外見をしていますが、凶暴で攻撃的な性格を持った害獣です。うかつに手を出すと噛まれたり、引っかかれたりする可能性があるので、むやみに近づいてはいけません。また、イタチは何でも食べる雑食であり、ときには自分よりも大きなウサギやニワトリを捕食することもあります。

そんなイタチは威嚇するときに肛門腺から強烈な臭いの分泌液を出すのですが、この臭いが家屋についてしまうとなかなか取れず、非常に厄介です。イタチが屋根裏に住み着いていることに気づいたら、ただちに退治・駆除して被害を食い止めましょう。

イタチの生態や特徴に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

屋根裏はイタチが住み着きやすい場所

イタチは通気口や換気扇、屋根の隙間から屋根裏に侵入して、そのまま屋根裏に住み着きます。そもそもイタチは草地や水辺の巣穴で生活する動物なのに、なぜ屋根裏に住み着くのでしょうか?

ここではイタチが屋根裏に住み着く理由と、イタチが屋根裏に住み着いているサインをご紹介します。

なぜイタチは屋根裏に住み着くの?

イタチは暗い場所を好む動物なので、日が射さない屋根裏はイタチにとって快適な空間です。また、屋根裏にはイタチの天敵であるワシやタカ、キツネなどがいないため、草地や水辺の巣穴よりも安心して暮らせます。

さらに屋根裏にはイタチのエサとなる昆虫類やネズミが集まるので、イタチにとっては非常に住みやすい環境なのです。

イタチが屋根裏に住み着いているサイン

イタチは屋根裏に住み着く害獣の中でも獣臭が強いので、室内に漂う悪臭からイタチの存在に気づくケースが多いです。そこへ威嚇時の分泌液や糞尿の臭いが重なると、天井から強烈な臭いがしてくるようになります。また、イタチは「キッ、キッ」と小刻みに甲高い声を出すので、鳴き声でイタチだと分かることもあります。

そんなイタチは体長15~40cm、体重2kg以下と比較的小さな害獣であり、足跡も約2~3cmと小さいです。足跡はイタチとよく間違えられるテンやハクビシンより一回り小さいので、2~3cm程度の小さな足跡を見つけた場合はイタチである可能性が高いでしょう。

イタチ・テン・ハクビシンの見分け方についてはこちらで詳しく解説しています。合わせてチェックしてください。

屋根裏にイタチが住み着いたらすぐに対処が必要!

イタチが屋根裏に住み着くと、足音や鳴き声による騒音被害に悩まされるようになります。さらに困るのが糞尿による被害で、イタチのため糞の習性によって天井にシミができ、最悪の場合は天井が腐食して抜け落ちることもあります。また断熱材を傷つけられた場合は新しいものと交換する必要性が出てきます。

その他にもイタチに付着した病原菌や糞尿から、感染症やアレルギー症状を引き起こすこともあります。こうした被害を最小限に抑えるために、屋根裏に住み着いたイタチは早急に駆除・退治しましょう。

【許可・申請不要】屋根裏からイタチを追い出す方法

ここでは屋根裏からイタチを追い出す方法を3つご紹介します。どれも許可なくできる簡単な方法なので、屋根裏にイタチがいるかもしれないと感じている方はぜひ試してみてください。

屋根裏でバルサンを使う

屋根裏に住み着いたイタチ退治に役立つのが、ゴキブリ駆除で有名な「バルサン」です。バルサンは殺虫成分を含んだ煙で害虫を追い出すアイテムですが、大量の煙と殺虫成分のニオイが満ちた空間はイタチにとっても非常に不快なので、バルサンを焚くことでイタチを屋根裏から追い出せます。

ただし、バルサンを焚くと屋根裏に潜んでいるその他の害虫などが出てくることがあるので、注意が必要です。

屋根裏に忌避剤を撒く

バルサンよりも手軽な方法を試したい方は、屋根裏に忌避剤を撒きましょう。忌避剤とは、害獣が苦手なニオイを放つ特殊な薬剤のことです。忌避剤でなくても、イタチが苦手とするハッカ油や木酢液、クレゾール石鹸液、漂白剤などで代用することも可能です。

これらの薬剤を用意したら屋根裏に撒くか、小皿に入れた状態で設置しておきましょう。

屋根裏に光の出るものを設置する

夜行性のイタチは暗い場所を好むため、強い光を発するものを屋根裏に設置すると逃げ出す可能性が高いです。例えば1,000~3,000円で購入できる害獣撃退用ライトや、クリスマス用のイルミネーションなど、明るく点滅するものがおすすめです。

屋根裏のイタチを駆除する方法

先ほどはイタチを屋根裏から追い出す方法をご紹介しましたが、ここからはイタチを駆除する方法をご紹介します。

1. 捕獲許可をもらう

イタチは「鳥獣保護管理法」で守られた鳥獣なので、駆除には行政の許可が必要です。許可なくイタチを捕獲・駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があるので注意してください。

鳥獣保護法の詳しい解説についてはこちらでしています。合わせてチェックしてください。

許可申請の方法や必要書類は自治体によって異なるので、お住まいの市役所などのホームページを確認したり、担当の部署などへ電話で確認したりしましょう。

2. 捕獲・駆除を行う

屋根裏に住み着いたイタチ駆除の許可がおりたら、イタチを捕獲するために罠を設置します。一般的に罠捕獲に使われるのは、1,500~30,000円で購入できる箱型の捕獲罠です。自治体によっては箱罠を無料で貸し出している場合もあるので、許可申請をする際にお住まいの自治体で害獣駆除などを担当している方に尋ねてみてください。

ただし、罠捕獲は狩猟免許がないとできません。狩猟免許がない方は、害獣駆除の専門業者に依頼するのがベストでしょう。

3. 捕獲したイタチを処分する

捕獲したイタチは、原則として捕獲者が処分しなければいけません。しかし、害獣とはいえ動物を処分するのは心苦しい作業になります。ご自身でイタチを処分することに抵抗を感じる場合は、事前に代行業者を探しておきましょう。

4. 屋根裏を殺菌・消毒して侵入経路ふさぐ

屋根裏に住み着くイタチの駆除を終えたら、次亜塩素酸ナトリウム系の強力な薬剤で屋根裏を殺菌・消毒してください。屋根裏に残された糞尿を放置すると、皮膚炎や喘息などのアレルギーが生じる可能性があります。

屋根裏を殺菌・消毒できたら、再びイタチが屋根裏に住み着くことのないように侵入経路をふさぎましょう。イタチはわずか3cm程度の小さな隙間があれば侵入できるので、金網や害獣侵入防止用ネット、補修用パテを活用して侵入口をふさいでください。

屋根裏のイタチを完全に駆除するなら専門業者がおすすめ

屋根裏に住み着いたイタチを追い出せたとしても、忌避剤のニオイや害獣撃退用ライトの光に慣れたイタチは再び戻ってくる可能性があります。

また、市販の薬剤や器具などは一般の方が取り扱っても危険が及ばないように、効果が抑えられている場合もあります。

イタチの駆除は道具を揃えるのに意外とお金も手間もかかります。さらには危険が伴ったり、そもそも効果が弱いものしか手に入らなかったりしますので、確実かつ安全に駆除するためにも害獣駆除業者に依頼するのがおすすめです。

屋根裏に出るイタチの予防法

イタチによる被害を防ぐには、屋根裏にイタチを寄せ付けないことが肝心です。そこで、ここからは屋根裏にイタチを住み着かせない方法をご紹介します。

生ゴミや雑草をなくす

イタチは雑食なので、農作物はもちろん生ゴミや雑草も食べます。そのため生ゴミは放置せず、庭や敷地内の雑草は定期的に刈っておきましょう。

屋根裏に侵入させない

イタチは屋根の隙間や換気扇など、3cm程度のわずかな隙間から屋根裏に侵入できます。そのため隙間があれば金網や害獣侵入防止用ネットでふさぎ、ひび割れがあれば補修用パテで塗り固めておきましょう。

また木登りが得意なイタチは、庭木や雨どいから屋根裏に侵入することもあります。庭に枝が伸びた木があれば切り、雨どいのパイプには有刺鉄線を巻くなど工夫しましょう。

忌避剤を使う

屋根裏にイタチが苦手なニオイを放つ忌避剤や、ハッカ油・木酢液・クレゾール石鹸液・漂白剤などを撒いておくのも有効です。ただし、忌避剤をはじめとする薬剤はニオイが薄まると効果が半減してしまうので、定期的に交換する必要があります。

まとめ

天敵がいない上にエサとなる昆虫類やネズミが集まる屋根裏は、イタチにとって非常に快適な環境です。そのため、そのときは退治できたとしても再び屋根裏に戻ってくる可能性があります。イタチによる困った被害を防ぐためにも、確実に退治・駆除したいところです。

しかし市販のアイテムを使用した退治方法で、屋根裏のイタチを完全に退治するのは容易ではありません。そこで頼りたいのが害獣駆除の専門業者です。

“どこよりも速く安く!”をモットーに害獣駆除を行う大帝リビングは、屋根裏に住み着いたイタチを確実に駆除します。また大帝リビングは住宅のリフォームも承っているので、イタチによって荒らされた家屋の修繕もお任せください。