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2021.12.14

屋根裏にアライグマがいるときはどう駆除したらいい?追い出す方法と予防法

屋根裏にアライグマが住み着いていることに気づいたら、すぐに追い出しましょう。そのままアライグマを放置していると、家屋が傷んだり農作物が荒らされたりするだけでなく、人体にまで悪影響が及ぶ可能性があります。

そこで本記事では、屋根裏にアライグマが住み着いた際の駆除方法や退治法をご紹介します。

屋根裏に住み着くアライグマってどんな生き物?

目の周りが黒く、しま模様の尻尾が特徴的なアライグマ。可愛らしい見た目をしていますが、アライグマは気性が荒いので近づくのは非常に危険です。また、アライグマは何でも食べる雑食であり、農作物を食い荒らす食害をもたらす厄介な害獣です。

アライグマが屋根裏に住み着いていることに気づいたら、被害が大きくなる前に退治・駆除しましょう。アライグマの生態や特徴に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。

屋根裏はアライグマが住み着きやすい場所

アライグマは家屋の中でも、特に屋根裏を好んで住み着きます。家屋には他にも隠れる場所があるにもかかわらず、なぜ屋根裏に住み着くのでしょうか?

ここではアライグマが屋根裏に住み着く理由と、アライグマが屋根裏に住み着いているサインをご紹介します。

なぜアライグマは屋根裏に住み着くの?

アライグマが屋根裏に住み着く最大の理由は、雨風をしのげるからです。また屋根裏は断熱材によって冬は暖かく、夏は安定した気温を保っているので、快適に過ごせることから住み着かれやすい場所になります。

さらに屋根裏には天敵がおらず、出産しやすいこともアライグマには好都合です。この他、屋根裏にはアライグマのエサとなる虫や小動物が集まる上に、食べ物が豊富にある台所が近くにあることもアライグマにとっては魅力なのです。

アライグマが屋根裏に住み着いているサイン

アライグマは「クルルル」と喉を鳴らすような独特の鳴き方をするので、鳴き声からアライグマが屋根裏に住み着いていることに気づくケースが多いです。また、アライグマの足音は「ドンドンドン」と大きな音がするため、屋根裏から騒音するときはアライグマが住み着いている可能性があります。

さらに家屋の近くで足跡が見つかった場合は、足跡から害獣の種類を見分けることも可能です。5本の指と爪があり、5~7cmくらいのサイズであればアライグマの疑いがあります。

アライグマに似ている害獣として、他にもハクビシンやタヌキも屋根裏に住み着きやすい害獣です。それぞれの見分け方についてはこちらの記事で詳しく解説しているのでぜひチェックしてください。

屋根裏にアライグマが住み着いたらすぐに対処が必要!

アライグマが屋根裏に住み着くと、あっという間に被害が広がってしまいます。とくに糞尿による被害は大きく、天井にシミができたり、最悪の場合は天井が抜けたりすることもあります。また断熱材を破られてしまうと買い替えやリフォームの必要性が生じ、修繕費用がかかってしまいます。

その他にも騒音被害や病原菌による健康被害など、アライグマはさまざまな被害をもたらします。屋根裏にアライグマが住み着いたら、被害を最小限に抑えるために早急に対処しましょう。

屋根裏のアライグマを駆除する方法

屋根裏にアライグマが住み着いていることに気づいたら、すぐにでも駆除したいところです。しかし、アライグマの駆除には自治体の許可が必要であり、許可なく駆除すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があるので注意してください。

ここでは、屋根裏のアライグマを駆除する方法を4ステップで解説します。

1. 捕獲許可をもらう

屋根裏に住み着いたアライグマを駆除するには、まず自治体の許可を得る必要があります。なぜなら、アライグマは「鳥獣保護管理法」で守られた鳥獣だからです。

鳥獣保護法の詳しい解説についてはこちらでしています。合わせてチェックしてください。

申請に必要な書類や申請方法は自治体によって異なるので、市役所のホームページで確認するか電話で問い合わせてみましょう。

2. 捕獲・駆除を行う

自治体からアライグマの捕獲・駆除の許可がおりたら、実際にアライグマを捕獲する段階に移ります。アライグマの捕獲方法には「手取り」「射殺」「罠捕獲」の3つがありますが、基本的には罠捕獲が採用されることが多いです。

罠捕獲に使われるのは、ケージ型の箱罠が一般的です。箱罠には「踏板式箱罠」「釣り餌式箱罠」の2つがあり、5,000~3万円程度で販売されています。なお、自治体によっては箱罠を無料で貸し出している場合もあります。

ただし、罠捕獲は原則として狩猟免許がないとできません。そのため狩猟免許を持っていない方は、害獣駆除の専門業者に依頼するのがおすすめです。

3. 捕獲したアライグマを処分する

原則として、捕獲したアライグマは捕獲者が責任を持って処分することが義務づけられています。また処分方法にもルールがあり、なるべく苦痛を与えない方法で処分する必要があります。

家屋や人に被害を及ぼす害獣とはいえ、動物を処分するのは辛い作業です。ご自身でアライグマを処分するのが難しければ、害獣駆除業者に依頼するか、自治体に相談してみましょう。

4. 屋根裏を殺菌・消毒して侵入経路ふさぐ

屋根裏に住み着くアライグマを駆除したら、屋根裏の殺菌・消毒作業に移りましょう。屋根裏に残されたアライグマの糞尿を放置していると、家屋が傷むだけでなく、病原菌によって健康被害が生じる危険性があります。なお、作業時は必ずマスクやゴーグル、手袋、ヘルメットを着用し、次亜塩素酸ナトリウム系の強力な薬剤で殺菌・消毒してください。

殺菌・消毒が終わったら、再びアライグマが屋根裏に住み着くことを防止するために侵入経路をふさぎましょう。アライグマは10cm以下の隙間があれば侵入できるので、侵入経路には網目の細かい金網を設置するのがおすすめです。

屋根裏のアライグマを完全に駆除するなら専門業者がおすすめ

屋根裏に住み着いたアライグマの駆除方法をご紹介しましたが、アライグマの駆除は手間がかかる上に難しく、危険が伴います。また、たとえ駆除できたとしても再びアライグマや他の害獣が住み着いてしまう可能性もあるので、完全に駆除するには害獣駆除の専門業者に依頼するのがベストです。

害獣駆除に精通した専門業者であれば、アライグマの駆除はもちろん駆除後の殺菌・消毒までしてくれます。さらに業者によっては再発による保証を設けている場合もあるので、駆除作業後も安心して暮らせるでしょう。

【許可・申請不要】屋根裏のアライグマを予防・追い出す方法

アライグマの駆除には自治体の許可が必要ですが、屋根裏から追い出すだけなら許可をとる必要はありません。

ここでは屋根裏のアライグマを追い出す方法と、アライグマを屋根裏に寄せ付けない予防法をご紹介します。

生ゴミや雑草、ペットフードを放置しない

雑食のアライグマは農作物だけでなく、生ゴミやペットフードも食べます。そのため生ゴミやペットの食べ残しなど、アライグマのエサとなるものを放置してはいけません。また家庭菜園をしている場合は、農作物を収穫せずに放っておいたり、落ちた実をそのままにしたりせず、こまめに片付けるようにしましょう。

屋根裏に侵入させない

手先が器用で運動神経がよいアライグマは、10cm程度の隙間があれば家屋に侵入できます。そのためアライグマが侵入できる隙間には、網目の細かい金網を設置したり、補修用パテでふさいだりしましょう。

またアライグマは木登りが得意なので、庭などに屋根裏に入り込めるような木の枝が伸びていれば切っておくことも大切です。

忌避剤を使う

アライグマを屋根裏に寄せ付けないために、害獣が苦手なニオイを放つ「忌避剤(きひざい)」を設置しておくのも効果的です。今すぐ忌避剤を用意できない場合は、アライグマが苦手とするハッカ油や木酢液、ハーブ、唐辛子、天敵(オオカミ)の尿の臭いなどで代用することも可能です。

まとめ

雨風をしのげる上に、快適な気温が保たれた屋根裏を好んで住み着くアライグマ。もし自宅の屋根裏にアライグマが住み着いていることに気づいたら、被害が広がる前に対処しなければいけません。

しかし、アライグマの駆除には許可や資格が必要であり、無事に捕獲できたとしても処分という心苦しい作業が待っています。手間や安全性、確実性を考えると、やはり害獣駆除業者に依頼するのがベストでしょう。

害獣駆除の経験豊富な大帝リビングなら、スピーディーかつ確実にアライグマの駆除を行います。屋根裏に住み着いたアライグマの駆除をお考えの方は、ぜひ大帝リビングにご相談ください。