2021.12.02
ハクビシンのフンを処理する方法|見分け方と対策法、駆除の注意点を解説
もしもハクビシンのフンを自宅周辺で見つけたときは、どのように対処したらいいのでしょうか。ハクビシンは自然が多い地域だけではなく都会にも生息する生き物で、そのフンは健康や住宅にたくさんの被害をもたらします。
この記事では、ハクビシンのフンを見つけたときの処理方法やフン対策の方法、ハクビシンを駆除する際の注意点を紹介します。被害が大きくなる前に対策を行い、大切な家族や住宅の健康を守りましょう。
ハクビシンのフンの特徴
ハクビシンのフンによる被害を防ぐためには、まずはその特徴を理解しておくことが肝心です。ハクビシンのフンの見分け方は、以下のとおりです。
大きさ |
5~15cm程度で、丸みがあって細長い |
色 |
黒もしくは茶色 |
特徴 |
雑食性だが、果物や野菜を好むため果実の種や野菜が混じっていることが多い |
ニオイ |
・ニオイはあまり強くないが、大量のフンがある場合は臭う |
その他 |
フンを1か所にまとめる「ためフン」をする習性がある |
住宅に住み着く害獣としては、ほかにもタヌキやアライグマなどが挙げられます。タヌキは黒くて丸い2~3cmのニオイが強いフンを、アライグマは5~20cmでさまざまな形のフンをして、両方ともフンに昆虫の体の一部などが混じっていて強烈なニオイを放つという特徴があります。
見分けるときはフンの形や含有物、ニオイなどで判断するとわかりやすいでしょう。
ハクビシンがフンする場所
ハクビシンのような害獣は山里に生息していると思われる方も多いかもしれませんが、実は都会にも生息しており、私たちが生活する住宅にもフンをします。住宅の中でもとくにフンの被害が多いのは、以下の3か所です。
・ベランダ
・庭
・天井裏
ベランダや庭は、ゴミや家庭菜園などがあるとハクビシンのエサになりやすく、近くに巣を作られてフンをされてしまうことが多いです。また、ハクビシンは木や壁を登ることが得意なため、天井裏の隙間に入り込んで巣にされてしまうおそれがあります。
ハクビシンのフン対策をする際は、こういった場所を入念にチェックしておきましょう。
ハクビシンのフンによる被害
住宅周辺にフンをされると、見た目の悪さや悪臭などといった不快感の原因となります。しかしそれ以上に、放っておくと人体や住宅に大きな被害をもたらしてしまう可能性があるため、気をつける必要があります。
それでは、ハクビシンのフンを放置するとどのような被害が発生してしまうのでしょうか。とくに気をつけたい被害を2つ紹介します。
健康被害
ハクビシンのフンはさまざまな病気を媒介し、健康被害を引き起こします。フンに群がったダニやノミによって鼻炎やアトピー、喘息が引き起こされる危険性がありますし、刺されることで皮膚疾患の原因となることもあります。
さらに間違えてフンに触ってしまうと、回虫という寄生虫により、腹痛が引き起こされるリスクがある点にも注意が必要です。ほかにも食中毒を引き起こすサルモネラ菌やエルシニア菌などの菌が多く含まれているため、絶対に素手で触らないように注意しましょう。また、子どもやペットが誤ってハクビシンのフンに触れないよう、見つけたらすぐにでも処理することが重要です。
住宅への被害
ハクビシンのフンは、住宅にも被害を及ぼします。ハクビシンは1か所にフンをする「ためフン」という習性を持っており、とくに天井裏にフンをためやすい傾向にあります。「私たちが生活している頭の上がフンや尿をためるトイレにされている状態」になっているなんて考えただけでゾッとしてしまいますね。
ためフンの量が多くなると、天井から尿やフンが染み出して垂れてきたりシミになったりすることもあります。天井から尿やフンが垂れてくるだけで嫌な気持ちになりますが、フンで天井が腐敗して崩落してくるという最悪の事態に発展することもあるかもしれません。
ハクビシンのフンの処分方法
ハクビシンのフンは見つけた段階ですぐにでも処分することが、健康と住宅を守るためには欠かせません。この章では、ハクビシンのフンを処分する正しい手順を3ステップで紹介します。
1.必要なアイテムを用意する
ハクビシンのフンには多くの病原菌が含まれているため、処分をする際は体に病原菌が付着しないようにさまざまなアイテムを用意しておく必要があります。少し多いですが、以下のアイテムを用意してからフンの処分にのぞみましょう。
アイテム名 |
概要 |
価格の目安 |
肌の露出が少ない服装 |
ハクビシンのフンが直接肌に触れないよう、自宅にある不要な長袖・長ズボンの服を用意する。 |
購入する場合は |
マスク・手袋・防護メガネ |
フンに付着した菌が体内に入らないよう、必ず用意する。 |
3,000円 |
ダニやノミの殺虫剤 |
フンをされた場所の周辺に生息するダニやノミを駆除するために必要となる。 |
1,000円/本 |
ホウキ・ちりとり |
フンを集めて処分するために使うので、すぐに処分できる安いものを用意する。 |
~500円 |
消毒液 |
しっかりと病原菌を消毒するためにも、殺菌効果の高い次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした消毒液を使う。 |
1,000~2,000円 |
ペット用消臭剤 |
ハクビシンの獣臭やためフンの悪臭を取り除くために、ペット専用の消臭剤を用意する。 |
1,000円/本 |
雑巾 |
清掃したあと、住宅を拭くために使用する。念のため3~4枚程度用意しておくと安心。 |
300円 |
すべて揃えると、1万円程度の費用がかかります。とくに、処分時に使用した衣類やマスク、手袋、ホウキ、ちりとり、雑巾などは再利用ができませんので、あまり高いものを用意しないことをオススメします。
2.フンを集めて処分する
必要なものを用意したら、ホウキとちりとりでフンを集め、袋で密封して処分します。フンを集めるときは、菌を巻き上げないようにそっと掃除することを心がけましょう。使ったアイテムはその場で捨てる必要があるので、ホウキやちりとりは100円ショップなどのものを活用すると良いでしょう。
3.殺菌・消毒して侵入経路をふさぐ
フンがあった場所をしっかりと雑巾で清掃し、次亜塩素酸ナトリウムで念入りに消毒しましょう。ハクビシンのフンに含まれる病原菌を殺菌するときは、アルコールではなく次亜塩素酸ナトリウムがおすすめです。
その後、再び雑巾で拭き掃除をして、仕上げにペット用消臭剤でニオイを取り除いておきます。このときに使った雑巾はすぐに捨て、消臭剤のボトルなども消毒してからしまうようにしてください。
ハクビシンのフンを予防する方法
ハクビシンのフンの処理は危険ですし、狭い屋根裏の清掃は非常に負担の大きい作業です。したがって、そもそも住宅でハクビシンにフンをさせないことが何よりも大切です。
ここからは、ハクビシンのフンを予防する方法について説明します。
害獣対策グッズを使う
ハクビシンのフンを予防したいときは、害獣対策グッズの活用がもっとも手軽でおすすめです。ハクビシンに効果的な対策グッズとしては、以下のようなものがあります。
特徴 |
価格の目安 |
|
木酢(もくさく)液 |
木炭や竹炭を製造するときの煙成分を冷却して得られた水溶液で、ハクビシンが嫌うニオイを発する。 |
500~1,000円 |
忌避剤 |
ハクビシンが嫌うニオイを発して侵入を防ぐ。スプレーや設置タイプなどがある。 |
1,000~5,000円 |
くん煙剤 |
煙とニオイを発生させ、ハクビシンを追い出す。 |
1,000~1,500円 |
害獣撃退ライト |
光でハクビシンを驚かせて追い出す。 |
1,000~2,000円 |
超音波発生装置 |
ハクビシンが嫌う音を発生させて追い出す |
2,000~5,000円 |
上記のアイテムは一定の予防効果を発揮しますが、すでにハクビシンがエサ場や巣と認識されたあとだと効果が弱まってしまうため注意しましょう。
また、木酢液や忌避剤、くん煙剤は子どもやペットがいる状態で使用すると危険です。手の届かない場所に設置する、成分を吸い込まないように気をつけるなど、配慮しながら使用することが大切です。
エサとなるものを置かない
ハクビシンが住み着くことを防ぐためにも、家の外に生ゴミやペットのエサなどを置かないように徹底しましょう。どうしてもゴミを外に置く必要がある場合は、フタ付きのゴミ箱へ入れてください。
ペットボトルに残った糖分などは栄養源になるので、必ず洗ってから外に置きましょう。農作物や家庭菜園などもエサになるため、落ちた実や収穫物を放置しないように注意します。
侵入経路を遮断する
ハクビシンは頭が入る場所であればどこへでも侵入できるので、住宅に隙間や穴がないかをチェックしておきましょう。とくに気をつけたいのは、以下のような部分です。
・通気口
・壁の穴
・縁の下
・軒天井の換気口
もしも住宅や屋根裏への侵入経路になりそうな場所があれば、強度の高い金網とネジなどを使ってしっかりとふさいでおいてください。なお内部で死骸が腐敗することを防ぐためにも、中にハクビシンがいないことを確認してからふさぐようにしましょう。
ベランダや住宅に接する木の枝は切っておく
ハクビシンは木登りして屋根裏に侵入してしまうため、屋根裏やベランダに届いている枝は切っておいてください。ベランダや屋根周りの枝をしっかりと剪定しておくと、人間を警戒して木に登らなくなります。
ハクビシンのフンの調査・駆除・消毒なら業者に頼ろう
ハクビシンのフンには多くの病原菌が含まれていて感染症のリスクが高いですし、住宅の破損を招くこともあるため、一般の方がむやみに対処することはオススメできません。
さらに、間違った対処法で菌を十分に取り除けなかったり、せっかく清掃しても再び侵入されてしまったりするリスクも考えられます。そのため、しっかりとフンを処分してハクビシンの被害に再び遭わないようにするためには、専門知識を持ったプロに対処してもらうことがおすすめなのです。
業者にハクビシンの駆除を依頼すると6~10万円程度の費用がかかりますが、確実に駆除できますし、しっかりと消毒を行ってもらえてフン被害の再発も防げます。ハクビシンの被害を根本的に解決したい場合は、ぜひ専門業者に相談してみてくださいね。
ハクビシンを自分で駆除する際のポイント・注意点
ハクビシンが自宅に住み着いてしまって自分で駆除したいという場合は、2つのポイントを押さえて対処する必要があります。最後に、ハクビシン駆除で押さえておきたい注意点を説明します。
申請して許可を得る必要がある
ハクビシンは「鳥獣保護法」で保護されている動物であるため、許可なく捕獲することができません。管轄の自治体に申請して許可を得てから駆除する必要があるため、まずは市役所などで必要な手続きについて問い合わせてみましょう。
申請の方法は自治体によって異なりますが、手順の一例を以下に記載しておきましたので、ぜひ参考にしてみてください。
- 「捕獲許可申請書類」「捕獲場所がわかる図面」など、必要な書類の提出
- 許可証の交付
- 捕獲実施
- 許可証や罠の返却
なお、捕獲の実施には30日程度の期限が設けられているケースが多いため、申請後はすみやかに駆除を済ませるようにしましょう。
捕獲したハクビシンは自分で処分する必要がある
駆除の際に捕獲したハクビシンは、捕獲者が責任を持って処分する必要がある点にも注意しましょう。
害獣とはいえ、自分の手で生き物を処分することに抵抗を抱いている方も多いかもしれません。この場合、自治体や市役所、清掃センターで処分してもらったり業者を紹介してもらえたりすることもあります。
処分方法に不安を抱いている方は、申請の際に自治体へ相談しておくと安心です。
まとめ
山里だけではなく都心部にも見られるハクビシンのフン。たかがフンと軽く見ていると、健康を害されたり住宅を腐敗させられたりする危険性があるため、見つけたらできるだけ早く対処することが肝心です。
ハクビシンのフンには多くの病原菌が含まれており、知識のない方が不用意に触れたり処分しようとしたりすると、感染症などの健康被害のおそれがあります。フンの処分やハクビシンの予防、駆除は専門知識を持ったプロに任せると確実かつ安心です。
住宅のリフォームなどを承っている大帝リビングでは、ハクビシンのフンに関する悩みも受け付けています。現在お住まいの家でハクビシンの被害に遭われている方は、ぜひ当社まで気軽にご相談ください。
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