2021.12.16
アライグマは冬眠する?冬場にしておくべき対策とは
アライグマは冬眠しない生き物なので、冬になっても人や家にさまざまな被害をもたらします。アライグマの被害を減らすためには、アライグマの生態や被害、退治する方法についての知識を正しく身につけておくことが重要です。
この記事では、冬眠しないアライグマによくある被害や追い出し方について紹介します。冬はアライグマ対策をする絶好の季節なので、暖かくなる前に対処しておきましょう!
アライグマは冬眠するの?
熊やネズミなど、野生の動物は冬眠するイメージがありますが、アライグマの活動にも変化が見られるのでしょうか。まずは、アライグマの生態について見てみましょう。
アライグマは冬眠しない!するのは休眠
アライグマは冬眠しませんが、その代わりに「休眠(半冬眠)」する生き物です。冬眠と休眠には、以下のような違いがあります。
【冬眠】
食料が不足する時期にエネルギーを節約し、冬の厳しい環境に直面することを最低限に抑えるため、自発的に深い眠りに入ること。体温や呼吸、心拍数、代謝が低い状態が、数日~数か月続く。
【休眠】
1日の睡眠時間が増えること。眠りに入っているときは体温や呼吸、心拍数、代謝の低下を伴うが、活動期間中は正常な体温や代謝などを維持する。
動物たちが冬眠する時期に入ると、アライグマも大人しくなったように思えるかもしれません。しかし、アライグマは冬も活動していて、人体や家屋への被害が出るため注意が必要です。
アライグマの知っておくべき生態
アライグマには休眠以外にも以下のように特徴的な生態がいくつかあります。これらを知っておくことで、自宅に住み着いているのはアライグマか別の生き物なのかを判断することが出来ます。各生き物に適した対応をすることでしっかりと効果を出すことに繋がります。
見た目 |
・眉間に黒い筋 |
成獣の大きさ |
・体長:40~60cm |
食性 |
雑食性で何でも食べる |
繁殖時期 |
発情、交尾は春と秋で、2か月の妊娠で3~5頭ほどの子を出産する |
その他 |
・夜行性で冬眠しない |
アライグマの詳しい生態は、以下のページでも紹介しています。あわせて確認しておきましょう。
アライグマは冬でも被害をもたらす害獣
冬に冬眠しないアライグマは、寒い季節もさまざまな害獣被害をもたらします。休眠に入って静かになったことで油断していると、知らないうちに被害が拡大してしまうかもしれません。冬の間も、しっかりとアライグマの被害に警戒しておきましょう。
冬のアライグマがもたらす被害としては、以下のようなものが挙げられます。
住宅被害 |
・糞尿による悪臭 |
健康被害 |
・マダニやノミの発生 |
その他の被害 |
・人やペットが襲われて怪我をする |
とくに気をつけたいのが、1か所にまとめて糞をする「ため糞」というアライグマの習性です。大量にためられた糞には害虫や病原菌が繁殖するだけではなく、住宅を腐食させてしまう危険性があります。被害が進行するとリフォームを行う必要性も出てくるため、早めの対策が肝心です。
また、アライグマは非常に気性が荒くて危険な害獣です。たとえ見つけたとしても、むやみに近づくことは避けましょう。
冬眠しないアライグマを確実に駆除するなら専門業者がおすすめ
アライグマは、無数の病原菌を保有していて攻撃をしてくる危険な生物です。そのため、一般の方が自分で駆除することはおすすめできません。
安全かつ確実にアライグマを駆除したいのであれば、専門知識を持ったプロの業者に駆除を依頼することがおすすめです。専門業者であれば駆除の申請や処分などを一任できるほか、アライグマが再度住みつくことを防ぐ対策もしてくれます。
たとえ自分でアライグマを捕獲して処分できても、駆除しそこねた個体がいれば、繁殖されて被害が再発してしまいます。業者であれば2~5万円程度で完全に駆除ができるため、安全面でも確実性の面でも業者に依頼することがおすすめです。
【届出不要!】冬眠しないアライグマを退治・追い出す方法
アライグマは外来生物法に規定された「特定外来生物」で、鳥獣保護法で保護されているほ乳類です。そのため、許可を得ず勝手に駆除することは法律で禁じられています。
鳥獣保護法の詳しい解説についてはこちらでしています。合わせてチェックしてください。
アライグマを駆除するときは申請や免許が必要ですが、退治したり追い出したりするときは許可を取る必要はありません。被害が軽い場合や、業者を手配するまでの応急処置をしたいという場合は、自分でできる退治法を試してみるといいでしょう。
ただし市販アイテムは確実性が低いので、これから紹介するのは、あくまで一時的な対処法であると考えておいてください。
1.エサになるものを撤去する
アライグマを追い出すには、自宅の周辺にエサとなるものを置かないことが大切です。
雑食性のアライグマは、生ゴミやペットの餌など食べられるものは何でも食べます。自宅の外にこういったエサとなりそうなものを置いている場合は、室内にしまうか密封容器に入れるなど、食べられないように対策しましょう。
また、家庭菜園で作物を育てているお家や外でペットを飼っている家庭も要注意です。電気柵やフェンスを設置するなど、アライグマに食べられないように対策しましょう。
2.巣を作らせないようにする
アライグマが住みつくことを防ぐためにも、巣を作らせない環境を整えることが肝心です。
アライグマは、基本的に自分で巣を作らず、ほかの動物が作った巣に住みつく習性を持っています。もしも住宅の周りに動物の巣のような穴などを見つけた場合は、しっかりとふさいでおいてください。
ほかにも、廃材の下や屋根裏を巣にされることもあります。定期的に草刈りや枝払いを行い、不要な廃材などはすぐに撤去しましょう。住宅の周辺を清潔にして見通しをよくしておけば、住みにくい環境だと認識されてアライグマの巣作りを防ぐことができます。
3.忌避剤などを使って追い出す
忌避剤とは、アライグマが嫌うニオイや音を発生させて追い出すアイテムのことです。このほか、アライグマの退治に利用できるアイテムとして、以下のようなものが販売されています。
特徴 |
使い方 |
価格の目安 |
|
忌避剤 |
アライグマが嫌うニオイを発する |
巣や侵入経路に設置する |
1,000~5,000円 |
くん煙剤 |
バルサンのように、煙とニオイを発する |
ボタンを押したり薬剤と水を混ぜたりして煙を発生させる |
1,000~1,500円 |
超音波発生装置 |
アライグマが嫌う音を発生させる |
巣や侵入経路に設置する |
2,000~5,000円 |
忌避剤はある程度の効果を発揮しますが、すでにエサ場だと認識されたり子育て中の個体が住みついたりしている場合、完全に追い出すことはできません。一時しのぎでしかないので、根本的な解決を望むのであれば害獣駆除業者を頼りましょう。
4.侵入させないようにする
アライグマが屋根裏などの室内に侵入すると、追い出すことが困難になってしまいます。そのため、そもそも室内に侵入させないように対策することが肝心です。
アライグマの侵入対策としては、以下のようなことが有効です。
・屋根裏に届きそうな枝を切っておく
・換気扇や通気口などの隙間を金網でふさいでおく
・家庭菜園やペットの周辺に柵を設置する
・定期的に忌避剤を使用して警戒させる
アライグマ対策は、比較的大人しい冬のうちに行っておくと被害を最小限に抑えられます。春の繁殖期を迎える前に追い出すことが重要なので、ぜひこれを機に対策を行ってみてくださいね。
まとめ
アライグマは1日の睡眠時間を増やして休眠状態になりますが、冬眠することはありません。「最近は大人しいから」と油断していると、あっという間に被害が拡大してしまうため、冬でも気を抜かずに対策をすることを心がけましょう。
自宅に住みつく害獣には、ほかにもネズミやイタチ、タヌキなどさまざまな生き物がいます。こういったアライグマ以外の害獣も実は冬眠しないので、被害が出てもどの動物の仕業かわからないケースは多々あります。「足跡が複数ある」「アライグマと確信が持てない」という場合は、正確な被害と対策法を知るために業者へ調査を依頼したほうが安心でしょう。
住宅のリフォームなどを承っている大帝リビングでは、アライグマを含むさまざまな害獣に関する悩みを受け付けています。現在お住まいの家で害獣の被害に遭われている方は、ぜひ当社まで気軽にご相談ください。
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