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2022.04.08

害獣の子供が家にいるかも?判断するポイントや対処法を紹介

害獣が家に住み着くと、子供を出産する可能性が出てきます。そうなると鳴き声や糞尿による悪臭など、害獣による被害がどんどん拡大していくので早めの対処が必要です。

そこで今回は、家に住み着いた害獣が子供を出産した場合の正しい対処法を紹介します。あわせて家に害獣の子供がいるかどうかを判断するポイントや、害獣の子供がいる時にしてはいけないこともまとめました。

害獣が家に住み着くと子供を出産する可能性がある!

人間の生活に害をもたらす害獣は、屋根裏や軒下に住み着くこともめずらしくありません。家に住み着いた害獣をそのまま放置しておくと、子供を出産してどんどん数を増やし、被害が拡大する恐れがあるので早めの対処が肝心です。

害獣による代表的な被害は、以下の通りです。

  • 鳴き声や足音などの騒音
  • 糞尿による悪臭
  • ため糞による天井の腐食
  • 断熱材や配線ケーブルを傷つけられる
  • 凶暴な害獣に危害を加えられる
  • 寄生虫や病原菌による健康被害

こうした被害を最小限に抑えるためにも、家に住み着いた害獣が子供を出産する前に対策を練る必要があります。

主な害獣の繁殖時期

家に住み着いた害獣の種類によっては、一度に10匹近く子供を出産する場合もあります。また1年に2回繁殖期を迎える害獣もおり、対処が遅れるとねずみ算式に増えてしまうので注意が必要です。

そこで、ここでは主な害獣の繁殖時期を紹介します。イタチ・ハクビシン・アライグマ・タヌキの繁殖時期を知り、家に住み着いている害獣が子供を出産している可能性があるかどうかを判断する手掛かりにしましょう。

イタチ

イタチの繁殖時期は3~5月頃です。イタチは繁殖力が非常に高く、一度の出産で1~10匹ほど出産します。なお、九州では年2回繁殖する例も報告されています。

イタチの子供は15cm以下と小さいものの、生後70~80日ほどで親イタチと同じ大きさになります。見た目が可愛いからといって放置していると、すぐに人間の生活に害を及ぼすようになるので油断してはいけません。

ハクビシン

ハクビシンの繁殖時期は通年です。繁殖力が強いハクビシンは一度の出産で2~3頭を出産し、生後10ヶ月から妊娠が可能になります。また妊娠期間は2ヶ月と短いため、瞬く間に数が増えていくので要注意です。

ハクビシンの子供は15cm以下、体重120~140gほどと小さく、毛色は濃いグレーをしています。鼻の白い線は産まれたときからあるので、比較的簡単にハクビシンだと見分けられるでしょう。

アライグマ

アライグマの繁殖時期は4~6月頃です。アライグマは一度の出産で3~6頭の子供を産みます。

アライグマの子供は体重70gほどと非常に小さく、親とは異なる茶色のような毛色をしています。しかし、産まれたときから目の周りには模様があるので、アライグマだと見分けることは容易でしょう。ちなみに、アライグマの子供は1歳頃まで母親と一緒に生活します。

タヌキ

タヌキの繁殖時期は5~7月頃です。約2ヶ月の妊娠期間を経て、一度の出産で4~5頭の子供を産みます。

タヌキの子供は体重100gほどで、黒いふわふわとした産毛に包まれています。その姿から子犬と間違えられることも多く、なかには子犬だと思って育てたらタヌキだったという例もあります。

害獣の子供がいるかどうか判断するポイント3つ

ここからは、家に害獣の子供がいるかどうかを判断する3つのポイントを紹介します。先ほど紹介した繁殖時期に害獣が家に住み着いていることに気付いた方は、以下のポイントを参考に出産しているか否かを判断してみてください。

鳴き声

家に害獣の子供がいるかどうかを判断するには、鳴き声がポイントとなります。害獣の子供は人間には少し耳障りに感じるほど甲高い声で鳴くので、高い鳴き声が聞こえた場合はすでに子供が生まれていると判断できます。

以下に害獣の子供の泣き声をまとめたので、害獣の子供がいるかどうかの判断材料にしてください。

イタチの子供   → 「ピキュ」「キュイ」という甲高い鳴き声。
ハクビシンの子供 → 「ピィーィィ、ピィーィィィ」という甲高い鳴き声。
アライグマの子供 → 「クルクル」という高い鳴き声。鳥の鳴き声に似ている。
タヌキの子供   → 「クゥーン」という高い鳴き声。子犬の鳴き声に似ている。

昼間も頻繁に行動する

基本的にほとんどの害獣は夜行性であり、夕方から夜にかけて活発に活動します。しかし、子育て中の害獣は授乳したり、エサを捕獲したりするために昼間にも頻繁に行動するようになります。

そのため夜間だけでなく昼間にも屋根裏や軒下から騒音がする場合は、害獣の子供がいる可能性があります。

家の周りで害獣を見かける

子供を出産した害獣は、自身だけでなく子供のエサも捕獲しなければいけません。そのため毎日1回以上は外に出て、エサとなる動物や食べ物を捕獲する必要があります。

子育て中の害獣は頻繁に住処としている家を出入するので、家の周りで害獣を見かける頻度が増えるというわけです。

害獣の子供がいる時にしてはいけないこと

家に成獣だけでなく、害獣の子供までいると分かったらすぐにでも退治したいところです。しかし、害獣の子供がいる場合は捕獲および駆除はおすすめできません。果たして、それはなぜなのでしょうか?

ここでは、害獣の子供がいる時にしてはいけないこととその理由を紹介します。

【NG行動】害獣の捕獲

家に成獣だけでなく子供も住み着いている場合は、害獣を捕獲してはいけません。基本的に害獣は母親が子育てを行い、子供は母親から栄養を摂取します。そのため成獣を捕獲してしまうと、害獣の子供は必要な栄養を摂取できず、住処にしている屋根裏や軒下で死んでしまうのです。

屋根裏や軒下で害獣の子供が死んでしまい、そのまま腐敗すると悪臭が漂うだけでなく、寄生虫や病原菌から重篤な健康被害を住人に与える恐れがあります。なお、成獣と幼獣のすべてを捕獲するのは簡単ではなく、一般の方には難しいでしょう。

【NG行動】燻煙剤の使用

屋根裏に住み着いた害獣を追い出すには、害獣が嫌うニオイの煙を発生させる燻煙剤が有効です。しかし、出産後の害獣が住み着いている場所で燻煙剤を使用すると、母親は子供を守るために煙の届かない壁の間に子供を押し込んだり、小さな隙間に隠したりします。

その結果、子供を取り出せなくなり、弱った子供はその場で死んでしまうこともめずらしくありません。そして、そのまま腐敗すると悪臭や健康被害につながる危険性があります。

家に害獣の子供がいる時の正しい対処法

家に害獣の子供がいる場合、捕獲や燻煙剤の使用はおすすめできませんが、どうやって害獣による被害を食い止めればよいのでしょうか?
ここからは家に害獣の子供がいる時の正しい対処法を4ステップで紹介します。

1. 害獣による被害をチェックする

まずは害獣による被害を洗い出しましょう。例えば、鳴き声や足音による騒音、糞尿による異臭、家屋の被害など、状況や程度を詳しくまとめておくことが肝心です。

このように害獣による被害をチェックしておくべき理由は、状況や程度によって対処法が変わってくる可能性があるためです。

2. 害獣の種類を見分ける

害獣による被害をチェックした後は、害獣の種類を見分けます。ただし、害獣の中には攻撃的な種もいるのでむやみに近づいたり、迂闊に手を出したりしてはいけません。危険だと感じた場合は、鳴き声や足音を記録するだけでも十分です。

以下に足跡の形と大きさから害獣の種類を見分ける方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

害獣の種類 イタチ テン ハクビシン アライグマ タヌキ
足跡の特徴 ・5本指
・2~3cmほど
・5本指
・3~4cmほど
・5本指
・大きさ5~6cmほど
・5本指
・大きさ5~7cmほど
・4本足(5本目は地に着かない)
・大きさ3~5cmほど

害獣の種類を見分ける方法は、以下の記事で詳しく解説しています。

3. 専門業者に相談する

害獣の子供が産まれている可能性がある場合は、害獣駆除を専門に行う業者に依頼するのがベストです。害獣の子供がいる場合は、捕獲や燻煙剤の使用といった通常の害獣駆除は行えません。子育て中の害獣駆除には専門的な技術が必要になるので、無理に自分で駆除しようとせず業者に相談しましょう。

以下の記事では、優良業者と悪徳業者の見分け方を紹介しています。悪徳業者に捕まらないように、良い害獣駆除業者の選び方を押さえておきましょう。

4. 専門業者の指示に従う

専門業者に相談した後は、業者の指示に従いましょう。なぜなら子育て中の害獣の追い出しを行う業者もあれば、時期や子供の成長を待ってから駆除作業を始める業者もあり、業者によって対応が異なるからです。

対応の仕方は被害の状況や程度によっても異なるので、詳細は各業者から説明を受けてください。なお、無理に自分で対処しようとすると、かえって被害が大きくなることもあるので注意が必要です。

害獣の基本的な駆除方法

害獣の子供がいる場合は基本的に捕獲を行いませんが、子供がいない場合は罠を使って捕獲したり、忌避剤を利用して追い出したりすることも可能です。
ただし、許可のない害獣の捕獲・駆除は「鳥獣保護管理法」で禁止されており、許可なく駆除や捕獲を行うと1年以上の懲役または100万円以下の罰金に処せられる可能性があるので注意が必要です。

害獣を駆除する方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。

まとめ

家に住み着いた害獣が子供を出産すると、騒音や悪臭などの被害が大きくなっていきます。そのため早めの対処が必要ですが、子育て中の害獣の捕獲はさらなる被害を招く恐れがあるのでおすすめできません。害獣の子供がいる可能性がある場合は、専門業者に依頼するのがベストでしょう。

害獣・害虫駆除を承る大帝リビングでは、専門的な技術をもとに子育て中の害獣の追い出しを行います。家に害獣の子供がいるかもしれないと感じている方は、お早めに大帝リビングまでご相談ください。